CAS No.31480-93-0

4-ヒドロキシフェニルメタクリレート

ARP-029P (PQMA)

ARP-029P(PQMA)の図
C10H10O3 分子量:178.18

単独重合または二重結合を有するモノマー(スチレン、アクリレート、メタクリレート等)との共重合が可能な機能性モノマーです。分子中にフェノール性水酸基と重合性基を有する他、常温での保存安定性が良好です。

特長

物理的及び化学的性質
外観、形状 白色粉末
融点 120℃
溶解方法 メタノール、アセトン、PGMEA、PGME等
純度 98%以上
安定性及び反応性
反応性 室温下、当物質のみでは反応しない。
化学的安定性 密閉状態かつ冷暗所では安定。
危険有害な分解生成物 加熱分解により一酸化炭素、二酸化炭素を生じる。

ホモポリマー特性

スクロールできます
ポリマー PolyPQMA 比較PHS※
ポリマー構造 PolyPQMA 比較PHS※
OH当量 178 120
溶剤溶解性
・PGMEA
・乳酸エチル
・メタノール
・アセトン








※他社製
※PHS:ポリヒドロキシスチレン

アルカリ溶解性

測定条件
サンプル 濃度30wt%の乳酸エチル溶液とし、0.2μmのフィルターで濾過。
基板 ブリキ板
塗布 バーコーターで塗布
プリベーク 110℃、30min、オーブン乾燥
現像 25℃、2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液
リンス イオン交換水
ポストベーク 110℃、2min、オーブン乾燥

【評価方法】

アルカリ溶解速度(nm/s)
=(現像前の膜厚―現像後の膜厚)/現像時間
評価方法
polyPQMAは高分子量体でも、アルカリ溶解性が良好です。

光透過性

測定条件
サンプル 0.24g/L メタノール溶液
セル 1cm角型石英セル
測定 溶液の透過率を測定。

光透過性

加熱処理前後の光透過性

測定条件
サンプル ガラス板に50μm wetで塗布し、110℃で30min乾燥。
光源 D65 (380~730nm)
測定 230℃×2hr加熱処理前後の塗膜の全光線透過率を測定。
スクロールできます
ポリマー PolyPQMA 比較PHS※
加熱前 透過率% 92.5 87.3
加熱後 透過率% 91.7 50.9

※他社製

加熱処理後、PHSは大幅に透過率が低下するのに対して、
polyPQMAでは微量の差となりました。

屈折率

測定条件
サンプル 乳酸エチルまたはPGMEA溶液で、濃度3点を調製。
測定機器 アッベ屈折計
測定温度 25℃

【評価方法】

スクロールできます

ポリマー濃度と屈折率の一次式からポリマー濃度100%を外挿、算出。

ポリマー PolyPQMA 比較PHS※
乳酸エチル溶液
PGMEA溶液
-
1.57
1.60
1.60

※他社製

ガラス転移点

【測定条件】

窒素雰囲気下、昇温速度10℃/minのDSC測定。
ガラス転移点

熱分解開始温度

【測定条件】

窒素雰囲気下、昇温速度10℃/minのTG/DTA測定。
熱分解開始温度

※共重合ポリマー溶液での供給等については別途ご相談下さい。

※この資料に記載されたデータや事項は弊社での実験値に基づくものです。
従って、作業現場の結果を確実に保証するものではありません。
御使用の際には、予め貴社の目的、条件等に適するか否かを御確認下さい。
また、性状については本資料作成時のものであり、その後変更することもありますのでその点はお含みおき下さい。