チオールエン(硬化剤)"アリル系"として
チオールエン系配合では、(メタ)アクリレート以外に、アリル(例えば、トリアリルイソシアヌレート)、ビニル、不飽和ポリエステル、ポリブタジエンのような種々の樹脂と共に架橋剤として使用できます。
チオールエン系は、従来のUV硬化系と比較して、酸素抑制の影響が少ないこと、低収縮性、柔軟性、深硬化性および高感度などの利点をもたらします。
連鎖移動剤としての特長
[チイルラジカルがアリルに攻撃]
[連鎖移動反応]
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チオールエン系:チオールは架橋成分の一つ -
アクリル系:チオールは硬化助剤
(アクリル種の自己重合)
反応形態 | チオールエン系 | アクリル系 |
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モノマー | アリル | アクリル |
柔軟性 | ◎ | △~〇 |
密着性 | ◎ | 〇 |
透明性 | ◎ | ◎ |
表面硬化性 | ◎ | △~〇 |
硬化収縮 | 小さい | 大きい |
高い液安定性
組成:二重結合 / SH基 = 1 / 1(mol比)
チオールエンの硬化性
空気中でも高い硬化性を示します。
実験条件 | ・IRG907(1phr) とTPO-L(1phr)を混合 ・LED-UV(365nm):照度 150mW/cm2 ・塗工及び硬化は空気雰囲気下 ・二重結合転化率はFT-IRで測定 |
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薄膜から厚膜の整形物、着色された組成物も硬化させることができます。
透明性
チオールエン光硬化物
PE1 / DAP / IRG184 = 52 / 48 / 0.5
アクリル光硬化物
TMPTA / IRG184 = 100 / 2
※ここに掲載されている情報は、現時点における真実かつ正確と考えられるデータに基づいて作成しております。しかしながら、(株)レゾナックは、カレンズMT 使用の結果、あるいはいかなる特許の侵害に対しても責任やリスクを負うものではありません。
※TMPTA:トリメチロールプロパントリアクリレート
DAIP:ジアリルイソフタレート