イソシアネートモノマー(カレンズ MOI類)について

基本情報

Q.M1-1化審法取得されていますか?

取得済みです。登録状況は次の通りです。

カレンズ MOI (2)-3378
カレンズ MOI-BM 低生産量
カレンズ MOI-BP (5)-6905
カレンズ AOI (2)-4063
カレンズ BEI 低生産量
Q.M1-2販売価格は?

品目、お取引の条件等によって異なりますので、お問い合わせください。

Q.M1-3イソシアネートモノマーは5種類ありますが、違いは何ですか?

基本となるカレンズ MOIはイソシアネートとメタクリレートを持つモノマーです。
カレンズ MOI-BMとカレンズ MOI-BPはブロックイソシアネートタイプです。
カレンズ MOI-BMはブロック化剤にメチルエチルケトンオキシムを、カレンズ MOI-BPはジメチルピラゾールを用います。
カレンズ AOIはメタクリレートに代えてアクリレートを持ち、高いUV硬化性を示します。
カレンズ BEIは2基のアクリレートを持ち、高いUV硬化性と密着性等の向上が可能です。
詳しくは各製品ページをご覧下さい。

Q.M1-4アクリレートタイプ(カレンズ AOI)のブロックタイプはありますか?

ラインアップにはございませんが、ご相談ください。

物性

Q.M2-1カレンズ MOIでの安定性は?

冷暗所保管(10℃)では1年以上安定ですが、水と反応して炭酸ガスを発生し、ウレアを生成します。

Q.M2-2品質保証期限は?
カレンズ MOI 納入後2ヶ月 (未開封)
カレンズ MOI以外 納入後1ヶ月 (未開封)
Q.M2-3廃棄方法は?

アンモニアとアルコール水溶液(例:50%エチレングリコール、1/10量の濃安水)などで除害した後廃棄してください。詳しくはMSDSをご参照下さい。

Q.M2-4重合禁止剤を添加していますか?

重合禁止剤としてBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)を添加しています(1,000ppm以下)。

重合・UV硬化

Q.M3-1イソシアネートと水酸基の反応性は?

カレンズ MOIは脂肪族イソシアネートであるIPDI、HDIよりも高い反応性を示します。

Q.M3-2ウレタン結合の反応促進のために推奨する触媒は?

次の触媒で反応が促進されます。

1.錫系触媒 (ジブチル錫ジラウリレートなど)
2.アミン系触媒 (トリエチレンジアミンなど)
3.カルボキシレート触媒 (ナフテン酸鉛、酢酸カリウムなど) 
4.トリアルキルホスフィン触媒 (トリエチルホスフィンなど) 

Q.M3-3カレンズ MOIやカレンズ AOIに対して、汎用の有機溶媒で溶解度が高いものは何ですか?

多くの汎用溶剤に良く溶けて混合し、炭化水素(トルエン、キシレン)にも溶解します。
アルコール、アミンなど活性水素を持つ溶剤とはイソシアネートが反応してしまいますので不適です。
強塩基性の化合物や水、または水が混入した溶剤も不適です。

ブロック化剤

Q.M4-1加熱、脱ブロック後の温度低下で再ブロック化はありますか?

ブロック化と脱ブロックは平衡です。そのため、密閉系では再ブロック化が起こります。
開放系ではカレンズ MOI-BMの場合、メチルエチルケトンオキシムは蒸発するため再ブロック化はほとんど起こりませんが、カレンズ MOI-BPの場合、ジメチルピラゾールの大部分は固体として残るために再ブロック化すると思われます。

※ここに掲載されている情報は、現時点における真実かつ正確と考えられるデータに基づいて作成しております。しかしながら、(株)レゾナックは、カレンズ製品使用の結果、あるいはいかなる特許の侵害に対しても責任やリスクを負うものではありません